暦の小さな調整役?「うるう年」のひみつ
更新日:2025年10月10日 13:11

目次
うるう年とは?
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、約365.2422日。
つまり、実際には1年が「365日と約6時間」あります。
この“わずかなズレ”をそのままにしておくと、4年で約1日、100年で約25日も季節がずれてしまいます。
たとえば、春の訪れが少しずつ早まり、やがて「桜が2月に咲く」なんてことになったら、日本の季節感は大きく変わってしまうでしょう。
このズレを調整するために設けられたのが、「うるう年」です。

うるう年のルール、知っていますか?
基本の仕組みは下記の通りです。
4で割り切れる年 → うるう年(366日)
※例外として、100で割り切れるが、400で割り切れない年 → うるう年ではない(平年)
たとえば、2000年はうるう年(400で割れるため)。
ただ、2100年はうるう年ではありません(100で割れて400では割れないため)。
少しややこしいですが、こうしたルールがあるおかげで、カレンダーと季節はピッタリ一致するよう保たれています。

2月29日生まれの人はどうなるの?
2月29日生まれの人の誕生日は、うるう年であれば2月29日ですが、平年(うるう年でない年)では法律により2月28日の24時をもって満1歳とみなされ、誕生日として3月1日に祝うのが一般的です。
ただし、戸籍上は2月29日生まれと記載され、運転免許証の更新なども平年では2月28日を基準に扱われることがあります。

まとめ
普段は気にしない「うるう年」も、知れば知るほど奥が深い仕組み。
わずか0.2422日のズレを見逃さず、きちんと調整してくれるこの制度は、まさに時間の名脇役。
次にうるう年が来たときには、ぜひ「地球と太陽の絶妙な距離感」に思いを馳せてみてください。








